禁煙席と喫煙席

　街に出ると、いつの間にか分煙がだいぶ進んできています。
１０年くらい前の記憶と比較すると、条例で路上喫煙を禁止する自治体や、
お店に入ってもスターバックスのように、全席禁煙というお店も増えてきました。

　私は喫煙をしない人間なので、不自由を感じませんが、喫煙者にとっては、年々肩身が狭くなりつつあるのではないでしょうか？
　
　この間、ファミリーレストランに入ったところ、お店の入口で、数名のお客さんが並んで席が空くのを待っていました。
店内を見渡すと、席は1/3程度しか埋まっていないようでした。お店の案内係の方に、「お客様は、禁煙・喫煙どちらでしょうか？」と訪ねられ、「禁煙席でお願いします！」と答えたところ、「禁煙のお席はただいま満席でして…、喫煙席でよろしければすぐにご案内できますが…。」とのこと。
　客席にたくさんの空き席があるお店の入口で順番を待っていた列は、”禁煙席”が空くのを待っている列だったんです。
　喫煙者は”喫煙席”に並ばずにすぐにご案内されているのに…。
　結局、”非”喫煙者としては、なんだか複雑な気持ちになりながらも、そのお店で食事をすることをあきらめ、近くのお店で食事をしましたが、ここでもやはり”喫煙席”はガラガラであったのに対して、”禁煙席”はほぼ満員でした。

　分煙によって肩身が狭くなったのは、”禁煙席”を選ぶことができるようになった”非”喫煙者だったのかもしれませんね。
（苦笑）
　そういえば、前回、新幹線の指定席チケットをとるときに、”禁煙席”希望を出したところ、すでに満席で、30分くらい後の新幹線に乗ったことを思い出しました。”禁煙席”希望のお客さん、結構多いんでしょうかね。

　商売をしている方は、”喫煙席”を減らして、”禁煙席”の割合を増やすと、機会ロスが減ったり、回転率が上がったして、売上額が上がることも有るのかもしれませんね。

　いずれにしても、”非”喫煙者が快適に過ごせるようになるには、まだまだ時間がかかりそうです…。

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