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内藤 忍 『60歳までに1億円つくる術―25歳ゼロ、30歳100万、40歳600万から始める』 (幻冬舎新書) [書籍]


60歳までに1億円つくる術―25歳ゼロ、30歳100万、40歳600万から始める (幻冬舎新書)


 今回は、先日読んだ本の紹介です。
 (株)マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長の内藤 忍 氏の新作著書です。

 本のタイトルから受ける印象は、ややいかがわしい印象を受けますが、内容は「投資」初心者向けに、どのようにお金を運用して老後の生活に備えを作るのかという、まっとうな内容の本です。

 実際に60歳を迎える日に1億円という金額が蓄えられるかというと、これは読者によって残された時間などを含めて、個人差が出てきますが、老後の生活資金の準備の仕方という点で多くの方々の参考になる本だと思います。

<目次>
序章 「今の自由」を手に入れるために
第1章 お金の基本原則を押さえる
第2章 収入を増やす
第3章 支出を減らす
第4章 それでも投資は必要
第5章 お金を増やす

 ポイントとしては、

(1)将来必要となる「お金」を把握する。
(2)収入を増やして、支出を減らすことで、蓄えにまわすお金を生み出す。
(3)複利のレバレッジを活かして長期間で投資を行う。

 公的年金の仕組みが揺らいでいる中、少なからず個人でも老後資金の手当が必要となります。漠然とした不安を感じているが、何から始めれば良いかわからないという方々が、手始めに読んでみるのに適した本です。


60歳までに1億円つくる術―25歳ゼロ、30歳100万、40歳600万から始める (幻冬舎新書)

60歳までに1億円つくる術―25歳ゼロ、30歳100万、40歳600万から始める (幻冬舎新書)

  • 作者: 内藤 忍
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2009/11
  • メディア: 新書






稲盛和夫『働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」』 [書籍]


働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」



 先ほどの話題で取り上げた、京セラやKDDIの創業者、稲盛和夫 氏 の著書です。

 今回、JAL再建の重責を引き受けた稲盛さんの考え方がよく表れている著書だと思いますので、ご紹介します。

 「労働」というネガティブなイメージで受け止められがちなものを、人生において意味のある行為であるということを述べている本です。

 自らが創業した企業を、一大企業に育ててきた経営者だけに、説得力が違います。
 ただ戦後の画一的な教育や、ゆとり教育で育った世代が読むと、「精神論」的な側面を、
この本から強く受けてしまうかもしれません。

 稲盛さんの若い頃、大学を卒業し入社する歳のエピソード、現在の京セラが京都で中小企業だった頃のエピソード、KDDIを設立し、通信業界に参入する際のエピソードなど、これまでの道のりで出会った壁と、その壁を乗り越える際に考えたことなどがつづられています。

 
<目次>
プロローグ 幸福になる「働き方」
「本当に価値のある人生」を送るために
働くことは「万病に効く薬」

1章「心を高める」ために働く──なぜ働くのか
私たちは「自らの心」を高めるために、働く
働くことが「人をつくる」
ど真剣に働く──「人生を好転させる」法
神様が知恵を授けてくれる瞬間
一見不幸なように見えて、じつは幸せなこと
まず働くことが大切
「愚直に、真面目に、地道に、誠実に」働け
反省ある毎日を送る


2章「仕事を好きになる」ように働く──いかに仕事に取り組むか
「心の持ち方」を変える
仕事に「恋をする」
感動が新たなエネルギーを与えてくれる
「製品を抱いて寝たい」という思い
「製品の泣き声」に耳を澄ませてみる
「自燃性の人」となる
「渦の中心」で仕事をする


3章「高い目標」を掲げて働く──誰にも負けない努力を重ねる
「高い目標」を掲げ続ける
まず「思わなければならない」
願望を「潜在意識」に浸透させる
持てる力をすべて出したとき「神が現れる」
いつも「百メートル競走のつもりで走れ」
誰にも負けない努力は、自然の摂理


4章 今日一日を「一生懸命」に働く──継続は力なり
継続する力──「平凡な人」を「非凡な人」に変えるもの
昨日より「一歩だけ前へ出る」
今日一日を精一杯努力しよう
能力を未来進行形で考える
「できない仕事」を「できる仕事」に変える
「もうダメだ」というときが仕事の始まり
苦難、成功いずれにしても「私たちは試されている」
感性的な悩みをしない
厳しさこそ人を鍛える
「どんなに険しい山でも、垂直に登り続けよう」


5章「完璧主義」で働く──いかにいい仕事をするか
立派な仕事は「完璧主義」から生まれる
最後の「一パーセントの努力」で決まる
消しゴムでは、絶対に消せないもの
仕事で一番大事なことは「細部にある」
「手の切れるような製品」をつくれ
「完成形が見える」なら必ず成功する!
「感度を研ぎ澄ます」
「ベスト」でなく「パーフェクト」を目指す


6章「創造的」に働く──日々、創意工夫を重ねる
あえて「人が通らない道」を歩く
「掃除一つ」でも人生は変わる
素人の力──「自由な発想」ができる
「新しい計画」を必ず成就させる
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する
イノベーションに至る「確かな地図」

エピローグ 「人生・仕事の結果」=「考え方×熱意×能力」


 ポイントとしては、

(1)大企業の創業者も「働き方」に多くの悩みを持っていた。
(2)自分を取り巻く環境を「不幸」として捉えず、ポジティブな思考で人生を好転させる。
(3)真剣に熱意をもって「働く」
(4)周囲の高い要求は、自分を高める材料になる。
(5)Best ではなく、Perfect を目指す。


 就職先が無く困っている人が多い時勢ですが、「働く」ということはどういう事か、
どのようなスタンスで「働く」ということに向き合うべきかを述べている本です。

 この本を読むことで就職先が決まったり、年収が100倍になったりということには直結しませんが、「働く」ということをネガティブなものと捉えているこの時勢に、「働く」ことの意義を稲盛さん流に説いています。
 
 もちろん、就職活動中の学生や、就職したが「仕事」が好きになれない若者も読んでみる価値が有る本だと思います。この本の内容に共感できるかどうかは別として、ひとりの先輩がどのように「仕事」に向き合い大企業を作ったかという点で参考になると思います。



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